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【全国初】ヤングケアラー支援|ヘルパーの無料派遣を決定(高崎市)

【全国初】ヤングケアラー支援 | ヘルパーの無料派遣を決定
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高崎市(群馬県)、国より先にやってくれました。令和4年9月より条件を満たす一部家庭だけにはなりますが、ヘルパーの無料派遣を決定したとのことです。本日はその中身をのぞいてみます。それでは参りましょう!

目次

【群馬・高崎】 ヤングケアラー支援の為、ヘルパーを無料で派遣を決定

「高崎市のヤングケアラーは高崎市で守るという決意で取り組む」高崎のみなさん、これが高崎の市長ですよ。

国の動きに先んじて動いていた高崎市。ヤングケアラー支援の為、ヘルパーの無料派遣を決定しました。制度名は「ヤングケアラーSOS」。高崎市では市内の全中学の校長へヤングケアラーがいそうか聞き取りを実施(R3.6)中学生に無記名の抽出調査(1人1台配布されているタブレット端末にて)を行い(R3.7)、ヤングケアラーの傾向把握を進めてきました。本記事では、高崎市の公式発表をもとに、ヤングケアラー支援の動向を追いかけていきます。

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高崎市の新制度名称は「ヤングケアラーSOS」

高崎市の公式アナウンス

どんな仕組みなのか見ていきましょう。

目的は?

家事やきょうだいの世話、家族の介護等をせざるを得なくなっている市内在住の中学生・高校生(ヤングケアラー)の深刻な事例に対処するため、ヤングケアラーに代わって家事や介護等を行うヘルパーを無料で派遣し、ヤングケアラーの生活における負担を軽減することを目的としたサービスを提供します。

高崎市HP「ヤングケアラーSOS」(20,Jun,2022取得)

長い文章ですが、〈ヤングケアラーが抱える負担の軽減のため、家事などを代わってやってくれる人(=ヘルパー)を家庭に派遣します。〉と言っています。プレスが出た際は〈令和4年の4月開始〉とのことでしたが、最終的には〈令和4年の9月開始〉で調整がついたようです。(参照:高崎市HP「ヤングケアラーSOS」)

どんな仕組み?

お金はかかりますか?

いりません。

利用申し込みができるのは誰ですか?

高崎市内に在住する全ての中高生(小学生も応相談。)と、その他高崎市長が支援を必要と認めた子どもです。

何をしてくれますか?

掃除・洗濯・料理・障害がある兄弟の世話・食事や排泄の介助、洋服やシーツの交換など。高崎市のヤングケアラー支援推進委員会で必要と判断されたことをやってくれます。

誰がどれくらい来てくれますか?

1週間に2日、1日2時間が上限です。2人1組になったヘルパーさんが来てくれます。


申込方法は?

窓 口:学校
申請者:本人・保護者・担任から校長に申し出ることも可。
手続き:必要書類など不明。
※支援申請は保護者の同意が必要。

支援決定までの流れ

STEP
申請を取りまとめる。

学校が利用申し込み状況を取りまとめ、高崎市教育委員会に支援を申請します。

STEP
支援内容を検討。

ヤングケアラー支援推進委員会(※1)が支援の認定や内容を検討します。

(※1)高崎市の福祉・教育各部署で構成。

【memo】
予 算:来年度の予算案に1億円計上。
事業者:ヘルパー派遣団体は、プロポーザル方式(※2)で決定。
目 的:支援を提供することで、生徒の負担を軽減すること。
(※2)費用重視の入札ではなく、提案内容重視で決めますよということです。

国の今後の予定は?

「ヤングケアラーSOS」の気になること。

人員確保

あくまでも私の肌感覚ですが、この社会情勢で家族の反対にあって退職するスタッフも見てきました。高崎のヘルパー事情がよく分からないですが、人員確保が間に合うか少し気になります。

校内の運用

校内の誰に申し出るのか。気になります。個人的には、「先生なら誰に言ってくれても良いよ、SSW(スクールソーシャルワーカー)とかSC(スクールカウンセラー)でもOK。」にしておいてもらえると嬉しいですね。申し出やすいです。

支援を受けるまでに検討会がある。

検討会は高崎市教育委員会内に設置、メンバーは高崎市の福祉・教育各部署とのことですが、検討会で何がどのように検討されるのか非常に気になります。あまり厳しい条件ではないと良いのですが。運用目的には「深刻な事例への対処」と書かれていましたので、運用開始直後は対象者がかなり限定的になる可能性があるかもしれません。

検討会の結果、「ヤングケアラーSOS」を利用できない子どもが出てくると思います。そのような子どもたちへの継続的なフォロー(家庭の状況の継続観察)もお願いしたいところです。

行政判断の支援必要の要否と本人の負担感は必ずしも一致しないので、柔軟なご判断を頂けることを期待したいと思います。

いかがでしたでしょうか。ご質問等は「お問い合わせ」ページより承っております。

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この記事を書いた人

当サイト管理者/救急車が来る病院で入院患者さんの退院先の調整をしていました。(脳外・整形・呼吸器内科)/高2〜大2まで祖父母の介護。平成初期生まれ  #ヤングケアラー

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