今日はヤングケアラー支援に予算がついたという話です。「子育て世帯訪問支援モデル事業(仮称)」という制度創設を検討しているという話も。それでは予算の内訳を確認して参りましょう。
ヤングケアラー支援に予算がついた。
いくらだと思いますか。すみません。正確な額は現在調査中です。どこかに資料があるのかな・・・
ただ、母子保健や児童福祉の関連の項目で405億円の予算がついて、その中にヤングケアラー支援が位置付けられたことは事実です。令和3年度当初の予算はなんと、239億円。結果的に166億円のアップでした。ありがとうございます。
【予算の割り当てに関する参考情報】
『概要だけで良いよ。』という方は「令和4年度予算概算要求の概要」(P8)へ。『ちょっと詳しめの欲しい。』という方は「主要事項」(P71)へ。(両方とも厚生労働省公表の資料のページへ飛びます。)
厚生労働省は予算をヤングケアラー支援にどう使うつもりなの?
大事です。これは非常に大事。見ていきましょう。
概要には以下のように書かれています。
「⼦どもらしい⽣活を送ることができないヤングケアラー(中略)に対する相談支援、家事・育児の支援」(※1)
概要ではない方も読んでみました。
内容はこんな感じです。
【memo】
ヤングケアラーについて、令和4年度から3年間を「集中取組期間」とする。
①中・高校生の認知度5割を目指し社会的認知度の向上に取り組む。
②自治体による実態調査や研修を支援する。
③コーディネーターの配置やピアサポートなど自治体の先進的な取組を支援する。
④当事者団体や支援団体のネットワークづくりを支援する。
⑤幼いきょうだいの世話等のため子どもらしい生活を送ることができないヤングケアラー(中略)等に対して育児支援ヘルパーを派遣し、傾聴による相談支援や家事・育児の支援等を行う「子育て世帯訪問支援モデル事業(仮称)」を創設する。
方法とか分担は気になるけれども、基本的にふんふん読んでいました。
でも⑤は少し考えました。ちょっとした違和感です。傾聴による相談支援を育児支援ヘルパーに求める。
ヘルパーさんたちの対象層がかなり低年齢(乳幼児)の子たちです。ヘルパーを使うとなるとお金もかかります。
家でのケアでただでも金銭的に逼迫しているだろうにと思いました。
介護保険のサービスでも育児支援ヘルパーの家事援助のようなこと(訪問介護)は出来るんですよね。
介護保険対象外の方が家事援助の面で使う分には良いかもしれません。
創設の意図が現時点ではよく分からないので、詳しい資料がないか探しているところです。
ちなみに、育児支援ヘルパー派遣事業はこちら↑
(多分これでいいと思います。誤りがありましたらご指摘ください。)
「子育て世帯訪問支援モデル事業(仮称)」創設について今後の経過見守りたいと思います。ご質問等は「お問い合わせ」ページにて承っております。

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