今日は入院費の計算方法や、支払いが難しいという方に向けての記事です。70歳以上で療養型病院以外の種類の病院の費用形態をご案内します。それでは参りましょう!
入院費の計算方法について
【はじめに】
本記事では、70歳以上・療養型病院以外という条件で解説しています。70歳未満の方や療養型病院検討中の方は以下記事で解説しておりますのでご査収ください。
療養型病院とは?
【元MSW解説】病院の種類・役割、入院期限。お答えします。
療養型病院の入院費は?
【元MSW解説】療養型病院とは|費用は?対象は誰?選び方は?
70歳未満(療養型以外)の方の入院費は?
【70歳未満の方必見】元MSWが入院費の計算方法を教えます。
入院費の計算方法
区分 | 限度額/1ヶ月 | 食費/1食 |
現役並みⅢ | 252,600円+(医療費-842,000円)×1% | 460 |
現役並みⅡ | 167,400円+(医療費-558,000円)×1% | 460 |
現役並みⅠ | 80,100円+(医療費-267,000円)×1% | 460 |
一般 | 57,600 | 460 |
II市民税非課税世帯 | 246,00 | 210 |
I市民税非課税世帯 | 15,000 | 100 |
一個前の記事でも少し説明した限度額適用認定証の関係です。まだ申請していない方は、安くなるか確認することをお勧めします。70歳以上の方は認定証を受け取れる場合と受け取れない場合があります。
限度額適用認定証って?↓↓

限度額適用認定証を受け取った後にすること
限度額適用認定証をもらえたら、【区分】と書かれている欄を探してみてください。そこに一般、現役並みなどが書かれています。今回は【一般】で計算してみましょう。
【memo】
一般の欄を横に見ると、
限度額:57,600円/月
食費 460円/1食と書かれています。
限度額の中には診察・薬剤・検査・手術・画像撮影等の治療費(保険適用のみ)が含まれます。限度額未満になることがあっても限度額以上になることはありません。これに加えて、食費・寝間着代等(日用品費。オムツなど。)が発生します。
【実際の計算式】
1週間入院、1日3食、医療費は上限↓
57,600+(460円×3回×7日)=67,260
これは日本全国どこの病院へ行っても変わりません。(療養型病院は除く)
自費分(オムツ・寝間着・シャンプー等)は各病院ごと設定しており、病院間で差が発生する部分です。私の元職場の寝間着代は110円/日(税込)でした。
参考(病院の体制)
- 日用品レンタル可/不可。
- 寝間着持ち込み可/不可。
- オムツ持ち込み可/不可・・・など。
私は入院費を削れる限り削る為、病院へ通いました・・・でも週1回くらいかな。タオル、下着、ティッシュ、オムツがメインでした。寝間着は借りました。
【対処法】入院費が払えない。そんな時。
減免制度を試したけど払えない。私が勤務していた病院でも毎日のようにそういった相談を受けていました。参考までに対処例ご案内します。
請求書が出たら、会計窓口で一括の支払いが困難であることと試した減免制度の名前をお伝えください。
本サイトでご紹介している費用軽減策は一例です。患者さんの病気や状況次第で補助を受けられる場合があります。しかしそれを自分で探しあげるというのは、かなりの困難を極めます。会計担当者や場合によってはMSW(相談員)にも相談に乗ってもらいながら打てる策がないか探しましょう。
そんな時は分割の相談をしてみて下さい。お金の話ですから言いにくいこともあると思います。でも、情報が多けければ、無理のない支払い計画が立てられます。一緒に頑張りましょう。
お願い
- 支払いが困難でも策はありますので、治療を受けることを諦めないで下さい。
- 約束の日に払えなくなった場合は必ずその旨会計担当者へ連絡して下さい。
- 会計担当者には優しくしてあげて下さい。
本日のポイント |
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支払い困難を理由に治療を受けることを諦めない。 |
限度額適用認定証の手続きをする。 |
支払い困難な時は、会計担当者・相談員に相談できる。 |
限度額適用認定証以外にも使える制度がある場合がある。 |
いかがでしたでしょうか。ご質問や話題のリクエストは「お問い合わせ」ページより承っております。
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