介護保険って、医療保険みたいにお金がもらえるのかな。どうやって使い始めるのかな。とりあえず介護保険料が引かれているけど何が何だかよく分からない。今回は、そんなあなたにぜひお読み頂きたい記事です。それでは参りましょう!
介護保険(かいごほけん)ってそもそも何なんだ。

だれが使えるの?
① 65歳以上の要介護認定(要介護いくつ、要支援いくつ)を受けた方。
② 40〜64歳の特定のご病気(特定疾病)を持つ方。
【参考】
特定のご病気(特定疾病)について
「特定疾病の選定基準の考え方(厚生労働省)」の説明をご覧ください。
どうやって使い始めるの?
市町村役場や公民館等各自治体で申請出来る場所が変わります。まず申請用紙を確保して下さい。自治体のホームページでダウンロード出来たり申請窓口でもらえたり手段は様々です。保険証を失くした人は、申請窓口で失くしたことと、介護保険サービスを利用したいことを伝えて頂ければ、担当者が良いようにやってくれます。
また、かかりつけの先生に「介護保険を申請したいから意見書をお願いしたい。」と一言お伝えください。「介護いくつ/要支援いくつ」を決める為にかかりつけの先生にお願いする書類があります。かかりつけがない場合は、近所の内科や整形外科等でかかりつけ医を確保、介護保険の意見書をお願いしたいと相談することをお勧めします。
サービスを利用したい本人がどのようなご様子なのか市町村役場から担当者(調査員)が様子を見に来ます。
かかりつけの先生が書いた書類や、訪問調査の結果を踏まえて「介護いくつ」が決まります。
「介護いくつ/要支援いくつ」になったか確認してみて下さい。
お住まいの住所を管轄する地域包括支援センターで誰をケアマネージャーにするか相談に乗ってもらえます。【〇〇市 地域包括支援センター】といった具合で調べると自分の地区の担当はどこなのか出て来ます。
ここまでに大体1ヶ月くらいはかかります。冬場はもう少し時間がかかることもあるようです。
【参考】
浜松市「介護保険」 (2021,6,2更新)
磐田市「介護保険サービスの利用」(2021,8,7取得)
気になるお金のはなし。
申請は無料。サービスを使った時点で初めて料金が発生します。医療保険と同じように、本人の年収で負担割合(1〜3割)が変わります。自己負担額は各自治体で変わります。



【memo】
いざサービスを使うまでには時間がかかります。申請するだけならお金はかからないので、介護が気になり始めたらお守りがわりに申請するのも選択肢です。
介護保険被保険者証(かいごほけんひほけんしゃしょう)。持っていますか?
保険証について、よく頂くご質問にお答えします。
- 元気だったので持っていません。
-
65歳になるとあなたがどんなに元気でも必ず自動的に届きます。探して下さい。
- 失くしました。
-
役所で再発行してもらいましょう。
- うっかり捨てちゃいました。
-
捨てたものは仕方がありません。役所で再発行してもらって下さい。だれも怒りません。
- 色は?
-
色は各自治体で変わります。ピンクだったり黄色だったり色々です。
- 介護保険被保険者証は40歳〜65歳未満の方は自動的には届きません。
- 医療保険の保険証(病院に受診する時の保険証)と申請用紙(自治体の窓口。自治体のHPにデータがある場合も。)を持って役所に申請に行って下さい。
- お住まいの自治体ごとで申請出来る場所や申請時の持ち物が変わる場合があります。



介護保険被保険者証(かいごほけんひほけんしゃしょう)から分かること。
要介護◯/要支援◯が書いてあります。
介護保険は認定の結果軽い方から【非該当】、上限が要介護5です。要介護6とか7とかはありません。非該当→要支援1、要支援2、要介護1〜5です。大体「介護度はいくつですか?」という聞かれ方をします。聞かれるのは、認定結果(介護いくつか)によって使えるサービスが変わるからです。
そんなもの書いてないなあ・・・という方は、恐らく申請がまだされてない、つまりサービスを使える状況になっていないものと思われます。サービスを使いたい方は至急役所に申請に行って下さい。使えるようになるまで時間がかかります。冬場は結果をもらうまで1ヶ月以上待ったという話も聞きます。
要介護◯/要支援◯の有効期限が書いてあります。
無期限有効じゃないのか・・・その通りです。使おうと思ったら期限切れ。十分あり得ます。(うちの冷蔵庫のひき肉みたい。)サービス利用中なら、ケアマネージャーさんが期限を気にかけてくれます。有効期限切れは、ずっとサービスを使っていなかった方に多くみられます。
ケアマネージャーさんが誰なのか書いてあります。
これも大事です。でも、担当の方のお名前を忘れた/知らない/正しく覚えていない方が多くいます。でも大丈夫です。これも【介護保険被保険者証】に書いてあります。(介護いくつの結果だけもらっていてケアマネージャーさんと契約してない場合は事業所は記載されていません。)
結論、必要な情報のほとんどが記載されています。保険証に記載されていないのは負担割合(1〜3割)です。介護保険申請後の方には負担割合が記載された、【負担割合証(ふたんわりあいしょう)】というものがお手元にあるはずですので、ぜひ探してみて下さい。こちらは介護保険申請後に貰うものです。申請前の方はありません。
申請するタイミング
今申請したらかなり介護度が重くついてしまうのではないか。
大きな病気・けがをして、「今申請したらかなり介護度が重くついてしまうのではないか、もう少し申請を待たなければいけないのでは。」というご心配もあるかと思います。心配いりません。そんな場合もどんどん申請して下さい。元々介護度がついていて、「今回の怪我/病気を機に介護度を見直したい。」という方もこのページの上に書いた手順で介護度の見直しができます。
今申請したらかなり介護度が軽くついてしまうのではないか。
ここまで困らないと申請してはいけないという基準はありませんので、「滅茶苦茶まずいわけじゃないけど、ちょっと気になってきた。」という段階で申請してみることをお勧めします。軽いうちに申請して怒られるなんてありません。軽ければ軽いで【非該当】というお返事が来るだけですからご安心ください。申請だけしておいて結局使わなかったとしてもその場合の手続きは特にありません。そのまま保管しておいて下さい。
いかがでしたでしょうか。長かったですね。申し訳ないです。「これ違うぞ。ここもうちょっと詳しく!」などございましたらコメント欄や「お問い合わせ」よりご指摘頂けますと大変喜びます。本日も最後までお付き合い頂きありがとうございました!