本サイト運営中の元ヤングケアラー ・元急性期MSWの澪が、「ヤングケアラー 」について皆様にご案内致します。運営者の詳細プロフィールは「profile」をご覧ください。また、MSWという仕事については「【MSW】どんな仕事?資格は必要?頂いたご質問に答えて参ります。」でご案内しております。それでは参りましょう!
ヤングケアラー とは
どのような子どもを指すのか
家事や家族の世話、介護、感情面のサポートなどについて、大人と同じ程度の責任を負っている18歳未満の子どものことを言います。ケアの対象は障がいや病気のある親や高齢の祖父母、きょうだい等多岐に渡ります。
ケアの内容って?
内服管理、着替え、移動の介助、見守り、声かけなど。その他入浴やトイレの介助、金銭の管理、通院の付添い、家族のための通訳などもケアに該当します。詳しい内容を確認されたい方は日本ケアラー連盟のホームページ内「ヤングケアラーとは」をご覧ください。
澪の場合
- 内服管理
- 金銭管理
- 通院付き添い
- 徘徊するばあちゃんを探しに行く
・・・こんなところでした。
気が付いたら大量に睡眠導入剤を内服していたり、夜中に出歩いていたり言い始めたらキリがありません・・・もちろん夜中に探し回った翌日も世界は続きますので、登校して授業中に居眠りをするところまでがワンセットです。

ヤングケアラー に対する世間の反応3選



ケアを止めさせらたいいじゃないか。
そのご指摘ごもっともです。ただ、「止められるんやったらとうに止めている」派と「悔いの残らないようにケアしたい」派がほとんどです。年はもいかない子どもに自分の人生と家族の生命を天秤にかけさせられている現実に少し目を向けて頂けるとありがたいと思っております。
介護保険のサービスを使ったらいいじゃないか。
これは結構道理です。私の家はサービスを使わない主義者がケアの決定権を握っていた為、実働部隊の私は大変な苦労を味わいました。いろいろな情報にはたどり着いたものの、使うことを諦めていました。使いたいサービスが使える場合は、少しでも使ってみると介護負担が減ると思います。使うことは全く恥ずかしいことではありません。
ただ、中には使っていても大変な家があります。原因としては「費用・サービス内容とニーズの不一致」ではないでしょうか。【使いたいけど利用料が高い。欲しいサービスがない。年齢要件に該当しない。空きがない。】介護保険って実は万能ではありません。介護保険で苦労する点については以下記事にて取り扱っています。


みんなケアして来た/されて来たじゃないか。
個人的には全く想定していなかったけれども実際にあったコメントです。
「親に育てられてきたのだから、親が病気なり障害なりになったなら面倒を見るのは当たり前。」「戦後はみんなきょうだいを抱えて学校に通っていた。」「家業の手伝いの為学校を休んだこともある。」今学校にきょうだいを抱えて通学している子どもがこの国のどこに一体どれくらいいるのか。逆に、そう思って頑張って来たけどもう限界だっていう子もいると思います。
色々ご意見があると思いますのでぜひ聞かせてください。宜しくお願いします。
この話の問題点は一体どこにあるんだ。(元当事者の独断と偏見)



ケアしていることの可否はあんまり関係ないんじゃないか。これが私の考えです。ケアによって生活が侵食されていることや、この国で「普通」とされている道から外れてしまった時に、その道へ戻るのが恐ろしく大変であることの方が重大な問題だと思っています。他人のスケールにおける「普通」は放っておけば良いというのが持論ですが、この話題については「普通」とされる道から外れると生きにくいのは間違いありません。
シンデレラが見初められたのは彼女の性格と馬車とドレスがセットになったから。前提としてヤングケアラー 本人が現状を何とかしようとする気持ちは要る。でもいくら中身がよくても、ボロ布のワンピースじゃダメじゃないかと思うわけです。
いかがでしたでしょうか。ご質問等は「お問い合わせ」ページにて承っております。